現在地と前後の項目 楕円の方程式/双曲線の方程式/放物線の方程式/2次曲線の接線,極線/2次曲線と直線/2次曲線(復習と入試問題)/媒介変数表示1/媒介変数表示2/媒介変数表示3/放物線の頂点,円の中心の軌跡/極座標/極方程式1/極方程式2/2次曲線.極方程式.媒介変数/ ■1 接線の方程式
《要点》
【解説】■1 (1) 楕円 ![]() ![]() 上の点 P(x1 , y1) における接線の方程式は ![]() ![]() (2) 双曲線 ![]() ![]() 上の点 P(x1 , y1) における接線の方程式は ![]() ![]() (3) 放物線 y2=4px 上の点 P(x1 , y1) における接線の方程式は y1 y=2p(x+x1 ) …(3)
《なんとなく規則性》
元の方程式 x2 → 接線では積にする x1x 元の方程式 2x → 接線では和にする x+x1 (1) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 接線の傾きは − ![]() 接点 P(x1 , y1) における接線の方程式は y−y1=− ![]() a2y1y−a2y12=−b2x1x+b2x12 a2y1y+b2x1x=b2x12+a2y12 ![]() ![]() ![]() ![]() ここで,接点 P(x1 , y1) は楕円上の点だから ![]() ![]() を満たす.よって, ![]() ![]() (2) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 接線の傾きは ![]() 接点 P(x1 , y1) における接線の方程式は y−y1= ![]() a2y1y−a2y12=b2x1x−b2x12 b2x1x−a2y1y=b2x12−a2y12 ![]() ![]() ![]() ![]() ここで,接点 P(x1 , y1) は双曲線上の点だから ![]() ![]() を満たす.よって, ![]() ![]() (続く→)
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【復習:陰関数の微分法(数学 III)】 曲線の方程式が 例えば,(A)において導関数を求めるには,そのまま両辺を x で微分するとよい.その際,y の関数 y2 を x で微分するためには,合成関数微分法を用いる: ![]() ![]() ![]() これにより, ![]() ![]() ![]() ![]() (A)の両辺を x で微分すると 2ax+2by ![]() となり, ![]() ![]() が求まる.(このような場合,導関数は x も y も用いて表わす.) (→続き) (3) y2=4px の両辺を x で微分すると 2y ![]() ![]() ![]() 接線の傾きは ![]() 接点 P(x1 , y1) における接線の方程式は y−y1= ![]() y1y−y12=2px−2px1 y1y=2px+y12−2px1 ここで,接点 P(x1 , y1) は放物線上の点だから y12=4px1 を満たす.よって, y1y=2px+2px1=2p(x+x1) → (3) |
《基本事項のチェック》 (1) 楕円 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() x+2y=4 (2) 双曲線 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2 ![]() |
(3) 放物線 y2=4x 上の点 P(1 ,−2) における接線の方程式は
−2y=2(x+1) x+y+1=0 |
問題 |
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(1) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (2) ![]() ![]() ![]() ![]() (3) −6y=6(x+3) より x+y+3=0 |
■2 極線の方程式 ※極線という用語は,高校の教科書にはない.入試問題などで,極線という用語を使わずに,その内容が問われることはある. (1) 《要約》
P(x0 , y0) が楕円
は,点 P(x0 , y0) から引いた2つの接線の接点を結ぶ直線となる.![]() ![]() 外の1点であるとき, ![]() ![]() (解説) 点 P(x0 , y0) が楕円外の1点であるとき, ![]() ![]() は,接線を表わさない. この直線は,右図のように点 P(x0 , y0) から引いた2つの接線の接点を結ぶ直線となり,点 P(x0 , y0) を極とする極線と呼ばれる. 《特別に円の場合》
P(x0 , y0) が円 |
![]() ■1(1)で述べた通り,点 (x1 , y1) が楕円上の1点であるとき, ![]() ![]() は,点 (x1 , y1) における接線の方程式を表わす. 同様にして,点 (x2 , y2) が楕円上の1点であるとき, ![]() ![]() は,点 (x2 , y2) における接線の方程式を表わす. (B)(C)の交点を (x0 , y0) とすると, ![]() ![]() ![]() ![]() が成り立つ. ここで,直線 ![]() ![]() を考えると,(D)(E)は2点 (x1 , y1) , (x2 , y2) が直線 (F)上にあることを示している. したがって,(F)は2つの接点を通る直線となる. |
同様にして,次が成り立つ. (2) P(x0 , y0) から双曲線
は,点 P(x0 , y0) から引いた2つの接線の接点を結ぶ直線となる.![]() ![]() に2本の接線がひけるとき, ![]() ![]() (3) P(x0 , y0) から放物線
は,点 P(x0 , y0) から引いた2つの接線の接点を結ぶ直線となる. |
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問題
(1) |
→閉じる← ここでは上の《要約》の結果を利用する. (1) 3x+4y=4 (2) ![]() ![]() |
■3 2次曲線の接線の平行移動
■1
(1) 楕円 ![]() ![]() 上の点 P(x1 , y1) における接線の方程式は ![]() ![]() (2) 双曲線 ![]() ![]() 上の点 P(x1 , y1) における接線の方程式は ![]() ![]() (3) 放物線
《なんとなく規則性》
元の方程式 (x−p)2 → 接線 (x−p)(x1−p) 元の方程式 2(x−p) → 接線 (x−p)+(x1−p) |
![]() (1) グラフと接点を x 方向に −p, 方向に −q だけ平行移動すると, 接点 (x−p , y−q) は 楕円 ![]() ![]() 接線(1)’の方程式は ![]() ![]() この接線を x 方向に p,y 方向に q だけ平行移動すると 接線(1)の方程式は ![]() ![]() になる. (2)も同様に求められる. (3) グラフと接点を x 方向に −s,y 方向に −t だけ平行移動すると, 接点 (x−s , y−t) は 放物線 y2=4px 上にあるから 接線(3)’の方程式は (y1−t)y=2p(x + x1−s) この接線を x 方向に s,y 方向に t だけ平行移動すると 接線(3)の方程式は (y1−t)(y−t)=2p{ (x−s)+ (x1−s)} になる. |
例題 (1) 放物線 (y−2)2=4(x−3) 上の点 (4 , 4) における接線の方程式を求めよ. 答案 (4−2)(y−2)=2{ (x−3)+(4−3) } 2(y−2)=2(x−2) y=x |
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問題 | →閉じる← (1) ![]() ![]() ![]() (x+1)+2(y−2)=4 x+2y=7 (2) ![]() ![]() ![]() x−4− ![]() x− ![]() ![]() |
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