○導関数F'(x)が与えられた場合,元の関数F(x)はそれを積分すれば求められますが,その場合,不定積分として積分定数Cが決まらない形になります. ○1つのxに対するF(x)の値
x=aのときy=bという形の式
が与えられていれば,この積分定数Cは決まります.すなわち,F(a)=bという式 すなわち,1つの通る点(a, b) |
【要点】
一般に,導関数F'(x)だけが与えられたとき,元の関数F(x)の定数項Cは決まらない. 導関数F'(x)と初期条件F(a)=bが与えられると,定数項Cが決まり,関数F(x)が確定する
○[次の条件を満たす関数F(x)は確定できます]
《例題》
…(1) ×[次の条件を満たす関数F(x)は確定できません] …(2) (1)では, と初期条件F(0)=1からCが求められますが (2)では に対して,F'(0)=1は初期条件になっておらず,Cを求める手掛かりがありません.(F'(x)の式ばかりだと,1つもCが含まれていないので,Cを決めることができません) F'(x)=2x, F(1)=3のとき,F(x)を求めなさい.(答案) F'(x)=2xだから\( \displaystyle F(x)=\int 2xdx=x^2+C \)
《要点》
まず不定積分を求め,次にCを定めます. |
《問題》 左の条件を満たす関数を,右から選びなさい.
○はじめに左の式を一つクリックし,続けて答をクリックすると消えます.
○間違えば消えません.間違ったときは,解答欄を連打するのではなく,問題を選び直すことから始めてください.間違ったとき,[解説]ボタンが見えている間にそれを押せば,「左側の問題に対する解説」が出ます. ○[解説]を使って解説を読む場合でも,読まない場合でも,新しい問題を選べば解答を再開できます.
※暗算ではできません.計算用紙を使って答えてください.
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解説
F'(x)=1より
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次にF(0)=5よりC=5 結局F(x)=x+5 次にF(1)=3よりC=3 結局 より 次にF(3)=0より18+C=0 C=−18 結局 より 次にF(0)=3よりC=3 結局 より 次にF(3)=1より6+C=1 C=−5 結局 より 次にF(1)=0より 結局 より 次にF(−1)=1より−2+C=1 C=3 結局 より 次にF(1)=−1よりC=−1 結局 より 次にF(5)=0より5+C=0 C=−5 結局F(x)=x−5 より 次にF(1)=0より 結局 より |