![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 式と証明点と直線円軌跡と領域三角関数 指数関数対数関数微分不定積分定積分 高次方程式数列漸化式と数学的帰納法 平面ベクトル空間ベクトル確率分布 ※高校数学Ⅱの「円の方程式」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓円の方程式 ↓同(2) ↓同(3) ![]() ↓円の接線の方程式 ↓同(2) ↓円と直線の位置関係 ↓2円の交点を通る円・直線の方程式 ↓円と直線の位置関係(まとめ) 図形と方程式(センター問題 2013年~) |
【中心が(a, b)で半径がrの円の方程式】
• 円の中心の座標や半径が「分かっているとき」は,円の方程式を(#1)の形で使うとよい.円の中心の座標や半径を「求めたいとき」は,(#1)の形に直せばよい.(x−a)2+(y−b)2=r2・・・(#1) 【円の方程式の一般形】 x2+y2+ax+by+c=0・・・(#2) • 3点を通る円の方程式=三角形の外接円の方程式を求めたいときは,(#2)の形が使いやすい. |
=3点を通る円の方程式=
【例題1】
(解答)3点A(4, 4), B(0, 2),C(6, 0)を通る円の方程式を求めてください.また,この円の中心の座標と半径も求めてください.
•初心者がよくやる間違い
求める円の方程式を ![]() 16+16+4x+4y+c=0 などと書いてしまう ## •x, yに数字を代入しているのだから,x, yは残らない。a, bが残る. x2+y2+ax+by+c=0・・・(1) とおく. (1)が点A(4, 4)を通るから 16+16+4a+4b+c=0 32+4a+4b+c=0・・・(2) (1)が点B(0, 2)を通るから 0+4+2b+c=0 4+2b+c=0・・・(3) (1)が点C(6, 0)を通るから 36+0+6a+c=0 36+6a+c=0・・・(4) cを消去して2文字にする: (2)−(3) 28+4a+2b=0 2a+b=−14・・・(5) (3)−(4) −32−6a+2b=0 −3a+b=16・・・(6) (5)−(6) 5a=−30 a=−6・・・(7) (7)を(5)に代入 b=−2・・・(8) (8)を(3)に代入 c=0・・・(9) x2+y2−6x−2y=0・・・(答) 平方完成の変形を行うと,(x−3)2+(y−1)2=10になるから,中心の座標が(3, 1)で半径が |
【問題1-1】
[解説を読む]3点A(3,−1), B(−5, 5),C(−4,−2)を通る円の方程式を求めてください.また,この円の中心の座標と半径も求めてください.
求める円の方程式を
x2+y2+ax+by+c=0・・・(1) とおく. (1)が点A(3, −1)を通るから 9+1+3a−b+c=0 10+3a−b+c=0・・・(2) (1)が点B(−5, 5)を通るから 25+25−5a+5b+c=0 50−5a+5b+c=0・・・(3) (1)が点C(−4,−2)を通るから 16+4−4a−2b+c=0 20−4a−2b+c=0・・・(4) cを消去して2文字にする: (2)−(3) −40+8a−6b=0 4a−3b=20・・・(5) (3)−(4) 30−a+7b=0 a=7b+30・・・(6) (6)を(5)に代入 4(7b+30)−3b=20 25b=−100 b=−4・・・(7) (7)を(6)に代入 a=2・・・(8) (7)(8)を(2)に代入 c=−20・・・(9) x2+y2+2x−4y−20=0・・・(答) 平方完成の変形を行うと,(x+1)2+(y−2)2=25になるから,中心の座標が(−1, 2)で半径が5の円・・・(答) |
【問題1-2】
[解説を読む]3点A(3, 5), B(−1, −1),C(4, 4)を通る円の方程式を求めてください.また,この円の中心の座標と半径も求めてください.
求める円の方程式を
x2+y2+ax+by+c=0・・・(1) とおく. (1)が点A(3, 5)を通るから 9+25+3a+5b+c=0 34+3a+5b+c=0・・・(2) (1)が点B(−1, −1)を通るから 1+1−a−b+c=0 2−a−b+c=0・・・(3) (1)が点C(4, 4)を通るから 16+16+4a+4b+c=0 32+4a+4b+c=0・・・(4) cを消去して2文字にする: (2)−(3) 32+4a+6b=0 2a+3b=−16・・・(5) (3)−(4) −30−5a−5b=0 a+b=−6・・・(6) (5)−(6)×2 b=−4・・・(7) (7)を(6)に代入 a=−2・・・(8) (7)(8)を(2)に代入 c=−8・・・(9) x2+y2−2x−4y−8=0・・・(答) 平方完成の変形を行うと,(x−1)2+(y−2)2=13になるから,中心の座標が(1, 2)で半径が |
【2定点A(x1, y1), B(x2, y2)を直径の両端とする円の方程式】
(x−x1)(x−x2)+(y−y1)(y−y2)=0・・・(#3) ![]() 中学校で習う円周角の定理のうちで,特に,「直径の上に立つ円周角は90°」という性質がある. 右図のようにABが直径であれば,AP⊥BPになる. ア)x≠x1, x2のとき APの傾きは BPの傾きは ABを直径とする円周上に点Pが直径があるためには,2直線の垂直条件を満たすことが条件となる ア)だけでは,2点A, Bは除外点となり,右図のように穴が開いているが,ABを直径とする円周としては,∠APB=90°とならなくても,2点A, Bを円周に含める.すなわち イ)x=x1のとき y=y1 ウ)x=x2のとき y=y2 以上のアイウより,(x−x1)(x−x2)+(y−y1)(y−y2)=0を満たす点は,ABを直径とする円の全体を表す.ABを直径とする円の全体は,(x−x1)(x−x2)+(y−y1)(y−y2)=0で表される. • (3)は無理に覚えなくても,A, Bの中点を中心とする, 半径 |
=2点を直径の両端とする円=
【例題2】
(解答)2点A(5, 0), B(−1, 2)を直径の両端とする円の方程式を求めてください.また,この円の中心の座標と半径も求めてください. 求める円の中心は,2点A, Bの中点Mと一致する.中点の座標は 直径の長さはABで半径の長さはAMに等しい 中心の座標はM(2, 1),半径は 円の方程式は (x−5)(x+1)+y(y−2)=0 x2+y2−4x−2y−5=0・・・(答) (x−2)2+(y−1)2=10だから,中心M(2, 1),半径 |
【問題2-1】
[解説を読む]2点A(−1, 3), B(5, −1)を直径の両端とする円の方程式を求めてください.また,この円の中心の座標と半径も求めてください.
求める円の中心は,2点A, Bの中点Mと一致する.中点の座標は
直径の長さはABで半径の長さはAMに等しい 中心の座標はM(2, 1),半径は 円の方程式は (x+1)(x−5)+(y−3)(y+1)=0 x2+y2−4x−2y−8=0・・・(答) (x−2)2+(y−1)2=13だから,中心M(2, 1),半径 |
【問題2-2】
[解説を読む]2点A(−2, 5), B(4, −3)を直径の両端とする円の方程式を求めてください.また,この円の中心の座標と半径も求めてください.
求める円の中心は,2点A, Bの中点Mと一致する.中点の座標は
直径の長さはABで半径の長さはAMに等しい 中心の座標はM(1, 1),半径は5・・・(答) 円の方程式は (x+2)(x−4)+(y−5)(y+3)=0 x2+y2−2x−2y−23=0・・・(答) (x−1)2+(y−1)2=25だから,中心M(1, 1),半径5の円・・・(答) |
=座標軸と接する円=
【例題3】
(解答)(1) 中心が(2,−3)で,x軸に接する円の方程式を求めてください. (2) 中心が(−3, 4)で,y軸に接する円の方程式を求めてください. (3) 2点(1, 5), (2, 6)を通り,y軸に接する円の方程式を求めてください. (4) 点(1, −2)を通り,x軸とy軸の両方に接する円の方程式を求めてください.
(1)(2)は図で考えると簡単
![]() 右図1のように,|中心のy座標|は半径に等しいから,円の方程式は (2) 右図2のように,|中心のx座標|は半径に等しいから,円の方程式は (3) ![]() とおける. (1, 5)を通るから (2, 6)を通るから ①②を未知数r, bに関する連立方程式として解く r=1, b=6より r=5, b=2より (4) 中心は第4象限にあるから,円の方程式は とおける.この円が点(1, −2)を通るから ア) r=1のとき イ) r=5のとき |
【問題3-1】
[解説を読む](1) 中心が(−3, 4)で,x軸に接する円の方程式を求めてください. (2) 中心が(−1, −2)で,y軸に接する円の方程式を求めてください. (3) 2点(−1, 2), (0, 1)を通り,x軸に接する円の方程式を求めてください. (4) 点(−2, 1)を通り,x軸とy軸の両方に接する円の方程式を求めてください.
(1)
中心のy座標の絶対値は半径に等しいから,円の方程式は (2) 中心のx座標の絶対値は半径に等しいから,円の方程式は (3) x軸よりも上にある点を通り,x軸に接する円だから,中心のy座標は半径に等しい. とおける. (−1, 2)を通るから (0, 1)を通るから ①②を未知数r, aに関する連立方程式として解く r=1, a=−1より r=5, a=3より (4) 中心は第2象限にあるから,円の方程式は とおける.この円が点(−2, 1)を通るから ア) r=1のとき イ) r=5のとき |
=三角形の外接円の方程式=
【例題4】
3直線2x−3y+7=0, x+5y−3=0, 5x−y−15=0で囲まれた三角形の外接円の方程式を求めてください.
• 直線の交点を3つ求めて,3点を通る円の方程式として解くとよい.この方法は地味で計算量が多いが,着実にできる.
(解答)• 後で述べる参考答案のように,3直線から直接に円の方程式を求めることもできそうだが,考え方が難しく,計算も簡単ではない.(メリットは「目が覚める」ことだけ) 2x−3y+7=0・・・(1),x+5y−3=0・・・(2),5x−y−15=0・・・(3)とする. 連立方程式(1)(2)から交点を求めると,A(−2, 1) 連立方程式(2)(3)から交点を求めると,B(3, 0) 連立方程式(3)(1)から交点を求めると,C(4, 5) これらの3点A, B, Cを通る円の方程式を とおく. Aを通るから Bを通るから Cを通るから (4)(5)(6)の連立方程式を解くと,a=−2, b=−6, c=−3 (参考)・・・難しい
※この答案は,今までに他で見たことはなく,独自に作ったものなので,解き方が試験に出る可能性はありません.高校レベルで証明できますが,納得できるものか,使えるものかを読者自身が確かめてください.
2文字x, yを含む方程式で,①[x, yの係数が等しく(≠0)],②[xyの項がない]とき,例えばのとき,両辺をnで割ると となるから,これを満たす点が複数個あれば,円を表すはずである. ところで (2x−3y+7)(x+5y−3)+h(x+5y−3)(5x−y−15) +k(5x−y−15)(2x−3y+7)=0・・・(**1) とおくと
• (1)(2), (2)(3), (3)(1)の交点を通る.
(**1)において• ①②の条件を満たすようにh, kを定めることができる. このとき(**1)は(1)(2), (2)(3), (3)(1)の交点を通る円の方程式を表す. x2の係数は,2+5h+10k y2の係数は,−15−5h+3k xyの係数は,7+24h−17k そこで ![]() 7+24h−17k=0 を解くと,h=−1, k=−1となるから,求める円の方程式は (2x−3y+7)(x+5y−3)−(x+5y−3)(5x−y−15) −(5x−y−15)(2x−3y+7)=0 とおける.これを展開すると |
【問題4-1】
[解説を読む]3直線x+3y+4=0, 7x+y+8=0, 2x+y−2=0で囲まれた三角形の外接円の方程式を求めてください.
x+3y+4=0・・・(1),7x+y+8=0・・・(2),2x+y−2=0・・・(3)とする.
連立方程式(1)(2)から交点を求めると,A(−1, −1) 連立方程式(2)(3)から交点を求めると,B(−2, 6) 連立方程式(3)(1)から交点を求めると,C(2, −2) これらの3点A, B, Cを通る円の方程式を とおく. Aを通るから Bを通るから Cを通るから (4)(5)(6)の連立方程式を解くと,a=−4, b=−6, c=−12 (別解) (x+3y+4)(7x+y+8)+h(7x+y+8)(2x+y−2) +k(2x+y−2)(x+3y+4)=0・・・(**1) とおく (**1)において x2の係数は,7+14h+2k y2の係数は,3+h+3k xyの係数は,22+9h+7k そこで ![]() 22+9h+7k=0 を解くと, 2(x+3y+4)(7x+y+8)−(7x+y+8)(2x+y−2) −5(2x+y−2)(x+3y+4)=0 とおける.これを展開すると |
【問題4-2】
[解説を読む]3直線4x+3y−1=0, 7x−y−8=0, x+7y−44=0で囲まれた三角形の外接円の方程式を求めてください.
4x+3y−1=0・・・(1),7x−y−8=0・・・(2),x+7y−44=0・・・(3)とする.
連立方程式(1)(2)から交点を求めると,A(1, −1) 連立方程式(2)(3)から交点を求めると,B(2, 6) 連立方程式(3)(1)から交点を求めると,C(−5, 7) これらの3点A, B, Cを通る円の方程式を とおく. Aを通るから Bを通るから Cを通るから (4)(5)(6)の連立方程式を解くと,a=4, b=−6, c=−12 (別解) (4x+3y−1)(7x−y−8)+h(7x−y−8)(x+7y−44) +k(x+7y−44)(4x+3y−1)=0・・・(**1) とおく (**1)において x2の係数は,28+7h+4k y2の係数は,−3−7h+21k xyの係数は,17+48h+31k そこで ![]() 17+48h+31k=0 を解くと,h=−1, k=1となるから,求める円の方程式は (4x+3y−1)(7x−y−8)−(7x−y−8)(x+7y−44) +(x+7y−44)(4x+3y−1)=0 とおける.これを展開すると |
=与えられた直線上に中心がある円の方程式=
【例題5】
(解答)中心が直線y=2x+1上にあり,原点O(0, 0)と点P(−2, 4)を通る円の方程式を求めてください. 求める円の方程式を とおく. 中心(p, q)が直線y=2x+1上にあるから (1)が原点O(0, 0)を通るから (1)が点P(−2, 4)を通るから 未知数p, q, rを未知数として,連立方程式(2)(3)(4)を解く. ![]() (4')−(3') 4p−8q+20=0 p−2q+5=0・・・(5) (2)を(5)に代入 p−2(2p+ 1)+5=0 p=1 (2)(3)に戻すと,他の2つの未知数も求まる. 以上から すなわち |
【問題5-1】
[解説を読む]中心が直線2x−y=1上にあり,2点(−2, −3), (4, 5)を通る円の方程式を求めてください. そこで, とおく. (1)が(−2, −3)を通るから (1)が(4, 5)を通るから (2)−(3) 44p=44 (2)に戻すと r=5 (>0) 以上から |
【問題5-2】
[解説を読む]中心が直線2x−3y+3=0上にあり,2点(2, 1), (5, 4)を通る円の方程式を求めてください.
求める円の方程式を
とおく. 円の中心が直線2x−3y+3=0上にあるから 2p−3q+3=0・・・(2) (1)が(2, 1)を通るから (1)が(5, 4)を通るから (3)−(4) 6p+6q−36=0 p+q−6=0・・・(5) (2)−(5)×2 −5q+15=0 q=3 (2)(3)に戻すと 以上から |
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