![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 複素数平面二次曲線媒介変数表示と極座標 数列の極限関数導関数不定積分定積分 行列1次変換 ※高校数学Ⅲの「媒介変数表示・極座標」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓媒介変数表示1 ↓同(2) ↓放物線の頂点・円の中心の軌跡 ↓サイクロイド,アステロイド等 ↓極座標 ↓極方程式 ↓同(2)-現在地 2次曲線の極方程式,媒介変数表示 |
【極方程式とは】
極座標(r, θ)を使って,曲線のグラフを
r=f(θ)
などの形で表したものを極方程式といいます.
θ=g(r) F(r, θ)=0
【例1】
(曲線の特徴)アルキメデスの渦巻線(アルキメデスの螺旋) r=aθ(a>0, θ≧0) (次のグラフは,a=1の場合,すなわちr=θのグラフです.)
![]()
この曲線は,θ≧0となるθの値に対して無限に成長していきます.特に,一周すると(θ=+2π)以前の周回のときとは異なる点を通りますので,θ=0, θ=2π, θ=4π, ...はそれぞれ異なる点となり,渦巻きのように成長します.
(手書きで概形[だいたいの形]を描く方法)(1) 主な点の(r, θ)座標を計算して,点を描きます.
θ=0のときr=0
(2) なるべく滑らかに点を結びます.(θ=θ= ![]() ![]() θ=πのときr=π θ= ![]() ![]() θ=2πのときr=2π ![]() ![]() ![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
(Excelを使って,コンピュータでこのグラフを描く方法) ※ コンピュータでグラフを描くときの考え方のポイント
○ コンピュータの画面上では,無限に細かく点や線が描けるのではなく,それぞれの画面の解像度に応じて描ける点の数は決まっています.(横1600×縦900など)
したがって,画面上に数学的に厳密に正確な曲線を描くことは,もともとできません.画面に描けるのは,点や折れ線です. そこで,例えば,θ=0からθ=3π=9.43...までの部分を描くとき,θの値として0.1ずつ増やして「折れ線をつなげば」十分正確な「曲線」が描けます.0から9.5までを0.1ずつ増やしていくには,96行のデータを用意すればよいことになります.(表題分が+1行あります) ○ Excelで用意されているグラフツールは(x, y)座標向けですので,極座標(r, θ)で求めた点を直交座標(x, y)に計算し直します. ○ *** ここがポイント *** ![]() 散布図は上の左側の例のように(x,y)座標に応じた点を表示するものですが,オプションとしてテータポイントを線でつなぐことが選べるようになっています.(どの点からどの点に線を引くのかは,元のデータで並び方によります.元のデータで1番目になる点から2番目の点へ,2番目の点から3番目の点へ,...と線が引かれます.) このときに,「点」を目立たないように,「線」だけを生かしたいとき「データポイントを平滑線でつないだマーカーなしの散布図」を選びます.
(2) セルA2にθの初期値0を書き込み,A2からA97まで選択・反転表示させて,「編集メニュー」の「フィル→連続データの作成→増分値0.1」とすると,θの欄が埋まります. (3) この例ではr=θのグラフを描きたいので,セルB2に=A2と書きこみます. (4) 直交座標に直す公式はx=r cosθ, y=r sinθなので,セルC2に=B2*cos(A2),セルD2に=B2*sin(A2)と書き込み,セルB2~D2の3列を選択・反転表示させて,コピーし,セルB3からセルB97に貼り付けると,相対参照によりすべてのデータが準備できます. (5) *** ここがポイント *** タイトル[表題]を除く(x,y)座標C2~D97までを選択・反転表示させ,グラフツールを使って「散布図」の「データポイントを平滑線でつないだマーカーなしの散布図」を選びます. |
【例2】
(曲線の特徴)カージオイド(心臓形) r=a(1+cosθ)(a>0) (次のグラフは,a=1の場合,すなわちr=1+cosθのグラフです.)
![]()
cos(θ+2nπ)=cosθなので,1周すれば元に戻り,同じ曲線上をたどります.したがって,0≦θ<2πの値に対してグラフを描けば全部描けます.
また,cos(−θ)=cosθだから(右に回っても左に回ってもrが等しくなるので)グラフは上下対称になります.(cos(π−θ)=cos(π+θ)だから上下対称だと考えてもよい.) |
(手書きで概形[だいたいの形]を描く方法) (1) 主な点の(r, θ)座標を計算して,点を描きます.
θ=0のときr=2
(2) なるべく滑らかに点を結び,π≦θ<2πについては上下対称に描きます.θ= ![]() ![]() ![]() θ= ![]() ![]() ![]() θ= ![]() ![]() θ= ![]() θ= ![]() ![]() θ= ![]() ![]() ![]() θ= ![]() ![]() ![]() θ=πのときr=0 (Excelを使って,コンピュータでこのグラフを描く方法) 【例1】と同様の考え方で,極座標(r, θ)で求めた点を直交座標(x, y)に計算し直し,「データポイントを平滑線でつないだマーカーなしの散布図」を選べばグラフが描けます. (1) 0≦θ<2π=6.28...まで(0.1ずつ増加させるときは64個)の値を準備すればよい. (2) r=1+cosθだから,セルB2に=1+cos(A2)と記入し,これをコピーしてB65まで(式を)貼り付けるとよい. (3) x=r cosθ, y=r sinθとすることは【例1】と同じ. |
【例3】
(曲線の特徴)レムニスケイト(連珠形,双眼形) r2=2a2cos2θ(a>0, cos2θ≧0) ⇔ r=a ![]() (次のグラフは,a=1の場合,すなわちr=
![]() ![]()
cos2(−θ)=cos2θなので,上下対称です.
また,cos2( ![]() cos2( ![]() だから,cos2( ![]() ![]() したがって,0≦θ≦ ![]() この範囲のうちで,0≦θ≦ ![]() ![]() ![]() |
(手書きで概形[だいたいの形]を描く方法) (1) 主な点の(r, θ)座標を計算して,点を描きます.
θ=0のときr=
(2) なるべく滑らかに点を結び,上下左右対称に折り返します.![]() ![]() θ= ![]() ![]() ![]() θ= ![]() ![]() ![]() (Excelを使って,コンピュータでこのグラフを描く方法) 【例1】と同様の考え方で,極座標(r, θ)で求めた点を直交座標(x, y)に計算し直し,「データポイントを平滑線でつないだマーカーなしの散布図」を選べばグラフが描けます. (1) cos2θ≧0のときだけ,r= ![]() (3) x=r cosθ, y=r sinθとすることは【例1】と同じ. |
※高校生が以下の結果を「覚える」必要はないでしょう.なんとなくパラパラと見ておいて,「作り方がわかる」,「だいたいの規則性がわかる」というくらいのことでよいと思います.
【例4】 正葉線(正葉曲線,バラ曲線)…日本では木の葉に見え,西洋ではバラの花びらに見えるということらしい.(以下については,a=1の場合について,グラフの概形のみ示します.)
(1)r=a cosθ(a>0)…1枚の葉:円になります.
![]() (2)r=a cos(3θ)(a>0)…3枚の葉になります. ![]() (3)r=a cos(5θ)(a>0)…5枚の葉になります. ![]()
(4)r=a cos(2θ)(a>0)…4枚の葉になります.(2枚ではありません)
![]() (5)r=a cos(4θ)(a>0)…8枚の葉になります.(4枚ではありません.) ![]() (6)r=a cos(6θ)(a>0)…12枚の葉になります. ![]() |
(1)r=a sinθ(a>0)…1枚の葉:円になります.
a sinθ=a cos(
![]() ![]() ![]() ![]() (2)r=a sin(3θ)(a>0)…3枚の葉になります.
a sin(3θ)=a cos(
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (3)r=a sin(5θ)(a>0)…5枚の葉になります.
a sin(5θ)=a cos(
![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
(4)r=a sin(2θ)(a>0)…4枚の葉になります.
a sin(2θ)=a cos(
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (5)r=a sin(4θ)(a>0)…8枚の葉になります.
a sin(4θ)=a cos(
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (6)r=a sin(6θ)(a>0)…12枚の葉になります.
a sin(6θ)=a cos(
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
【問題】次の極方程式に対応するグラフを下から選んでください.
○はじめに極方程式を選び,続いてグラフを選んでください. ○間違ったときは,極方程式を選び直してください. ○間違った後にHELPで表示されるのは方程式に対する解説です. ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
[注]直前にPC版から入られた場合は,自動転送でスマホ版に来ていますので,ブラウザの[戻るキー]では戻れません(堂々巡りになる).下記のリンクを使ってメニューに戻ってください.
![]() ![]() |
■このサイト内のGoogle検索■ |