(ア)α≠−1のとき
(解説)
この頁の下の問題に多く登場するようにαが分数(有理数)のときは,無理関数(累乗根)の積分になります.
【例】 (イ)α=−1のとき
α=−1のときだけは例外です・・・これが重要
なお, …(*1)ですが …(*2)も成り立ちますので,2つまとめて すなわち と書くことができます. (ア)← xαを微分すると次数が1次下がります. (イ)← 1次(x1)の微分は0次(定数項)です. しかし,0次(定数項)の微分だけは0次なので, 微分して−1次となるものが多項式や有理関数の中にはありません. ここで,微分してx-1となる場所を埋めているのが,対数関数 log|x|です.
(*2)の詳細
を合成関数の微分法で微分すると |
■《基本性質》 ○この性質を用いると,積分計算を分けて行うことができ,それぞれの計算を上記の≪基本公式≫に帰着させることができます. |
基本公式と基本性質を使って解ける問題
【例1】
(解答)基本公式においてα=4と考えるとよいから
【例2】
(解答)だから,基本公式においてα=−2と考えるとよいから 高校の基本練習の段階では,形式的に答案だけは書けていても意味が分かっていないかもしれないと疑われないように,結果は分数関数に直しておく方が好まれるでしょう.
【例3】
(解答)だから,基本公式において と考えるとよいから 高校の基本練習の段階では,形式的に答案だけは書けていても意味が分かっていないかもしれないと疑われないように,結果は累乗根に直しておく方が好まれるでしょう.
【例4】
(解答)分母が1つの項であるときは,簡単に分数を分けることができます.
【例5】
(解答)かっこを外して展開すると,分けて計算できます. |
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