《問題3》
1
△ABCにおいて,sinA:sinB:sinC=5:6:7とする.最大角をθとするとき,cosθ=[ ]である.
(日本工大入試問題からの引用)
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左の空欄をの形で埋めると,
ア=,イ=
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正弦定理によりsinA:sinB:sinC=a:b:c=5:6:7
⇒ a:b:c=5k:6k:7kとおけてcが最大だからCが最大角θになる
cosθ=cosC= = =
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2
三角形の3つの高さを各々4,9,6とするとき,最小角の余弦は. |
ア=,イ=
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三辺の長さをa , b , cとおき、各々に対する高さをh1 , h2 , h3といて、面積Sを3通りに表すと辺の長さの比が分かる。
S= = = = = =
a= , b= , c= ⇒ a:b:c=9:4:6
bが最小だからBが最小角になる
cosB= = =
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3
△ABCの3辺がBC=x2-x+1,CA=x2-2x,AB=2x-1で表されている.
(1) 3つの辺の大小関係を調べよ.
(2) △ABCの最大の内角はいくらか.
(静岡大入試問題からの一部引用)
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(1)
三角形の成立条件より
(x2-x+1)+(x2-2x)>(2x-1)…<1>
(x2-2x)+(2x-1)>(x2-x+1)…<2>
(2x-1)+(x2-x+1)>(x2-2x)…<3>
<1><2><3>よりx>2
このとき,
(x2-x+1)-(x2-2x)=x+1>0
(x2-2x)-(2x-1)=x2-4x+1の符号から
2<x<2+√3のとき
(x2-2x)<(2x-1)
2+√3<xのとき
(2x-1)<(x2-2x)
(x2-x+1)-(2x-1)=x2-3x+2=(x-1)(x-2)>0
以上より
2<x<2+√3のとき
(x2-2x)<(2x-1)<(x2-x+1)
x=2+√3のとき
(x2-2x)=(2x-1)<(x2-x+1)
2+√3<xのとき
(2x-1)<(x2-2x)<(x2-x+1)
(2)
°
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(備考)
三角形の成立条件
a>0…・(1)
b>0…(2)
c>0…(3)
a+b>c…(4)
b+c>a…(5)
c+a>b…(6)
のうち,(4)(5)(6)から(1)(2)(3)が導かれるので,(例えば(4)(5)の辺々を加えるとc>0となり(3)を得るなど)
三角形の成立条件としては(4)(5)(6)で必要十分です.
(1)の結果からどの場合でもa=x2−x+1が最大辺になる
cosA=
= (分子を展開してから因数分解する)
==−⇒A=120°
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4
3辺の長さがx2+2x+4,x2-4,4x+4である三角形の最大角を求めよ.
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°
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a=x2+2x+4 , b=x2−4 , c=4x+4とおく
はじめに三角形の成立条件からxの取りうる値の範囲を求める
a+b>c , b+c>a , c+a>bから…(長い計算があって)…x>2…(1)
このとき
a−b=x2+2x+4−(x2−4)=2x+8>0
a−c=x2+2x+4−(4x+4)=x2−2x=x(x−2)>0
だからa>b, a>c ⇒ a=x2+2x+4が最大辺になる…(2)
cosA=
… (分母分子を展開してから因数分解する)…
= = −
⇒ A=120°
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