■指数関数,対数関数の不定積分 (個別に置換積分,部分積分を要しない問題だけ) ≪公式≫
■指数関数の不定積分
exdx=ex+C …(1) (e=2.71828...は自然対数の底) ekxdx=ekx+C …(1’) axdx=+C (a>0, a≠1) …(2) ■対数関数の不定積分 logx dx=x log x−x+C …(3)
底が省略されているとき,対数の底はe.このような自然対数を表すためにln xという記号もよく使われる. (natural logarithm)
≪公式の証明≫(1)← (ex)=ex → exdx=ex+C (1’)← (ekx)=kekx→(ekx)=ekx →ekxdx=ekx+C (2)← ax=exlog aだから,(1’)により axdx=exlogadx=exloga+C=+C (3)← (x logx−x)=logx+x −1=log x+1−1=log x → log xdx=x log x−x+C ※通常(3)は部分積分によって証明されるが,ここでは部分積分を使わずに微分←→積分の関係だけで示した. |
例 1.e3xdx=e3x+C ←(1’) 2.2xdx=+C ←(2) 3.log 3x dx=(log 3+log x)dx =x log 3+x log x−x+C ←(3) =x(log 3+log x)−x+C=x log 3x−x+C
指数関数,対数関数の積分の多くは置換積分,部分積分の応用問題として登場するが,この頁では置換積分や部分積分を使わなくても(まだ習っていなくても)できる簡単な問題だけを扱う.
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問題次の積分を求めよ.
初めに,左欄から問題を選び,続いて右欄の選択肢から答を選びなさい.
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