■ 分数関数の不定積分については,次の流れに沿って処理すると分かりやすくなります. ![]() |
現在地と前後の項目 xαの不定積分/分数関数の不定積分1/分数関数の不定積分2/分数関数の不定積分3/分数関数の不定積分4/不定積分の置換積分1/不定積分の置換積分2/不定積分の部分積分1/不定積分の部分積分2/多項式,分数関数,無理関数の不定積分/指数,対数関数の不定積分1/指数,対数関数の不定積分2/三角関数の不定積分1/三角関数の不定積分2/不定積分(まとめ1)/不定積分(まとめ2)/不定積分の漸化式/ 分子の次数が分母よりも大きいとき(又は等しいとき),整式の部分と分数式の部分に分ける変形(数字で,仮分数を帯分数にする変形に対応)は,分数式の和差を求めるとき,分数関数のグラフを書くとき,整数解を求めるとき,微分するときなど分数式に関する多くの場面で有効です.とにかく,「分数式は△の山」と決めている参考書もあります. A÷B=Q・・・R のとき,(商=)整式部分と(余り=)分数式部分に分離できる理由を,上の1の例を用いて解説すると: ![]()
商は,分数から逃げます.余りは,「残り」ます.
2,3の例
(この関係を,逆に覚えないように.) ![]() |
(2の詳細)
○ 一般に,分子の次数が分母の次数よりも小さい形になっているとき,(a,b,cが互いに異なる実数ならば) ![]() ○ 同様に ![]() ○ しかし,参考書などでは,一般に分母が2乗,3乗などを含んでいるとき: ![]()
家来は,なぜ必要か?
○ 実は,![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
【要約】
【例】![]() でも ![]() でもできます. しかし ![]() の方が,不定積分の計算が楽になります. ![]() |
(3の詳細) 以前,次のような問題が出されたことがあります. 「背表紙が机の面から離れないようにしながら,分厚い辞書を図のように開いたとき,角θの大きさはいくらか.」 ![]() 高校では, ![]() |
一般に,高校ではtan-1xというような角度の表現方法は取り扱いませんので,答が「逆三角関数」になるものは出せません.しかし,tanθ=1となるような角度はθ=π/4なので,特定の値は出せることがあります.そこで(3)の形の問題は,「不定積分の問題としては出さないが」「定積分の問題としては出す(定積分は数字です)」という取り扱いになります.
例外的に,分子が分母の微分になっている問題は,置換積分により直ちに解くことができます. 例 ![]() |
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