|
このページは,教科書に太枠で書かれているレベルの公式を一覧表にして,各々の使い方を1,2題ずつ示したものです.
高校の定期試験や大学入試問題などと比較すると,内容的に「非常に薄い」ものですので,その点よろしく. これらの公式を始めてみる人が,このページだけで身に着けるのは無理です.一度学習した人が,思い出す場合を想定しています. もう少し詳しい内容,証明などがあるページはリンクで示しています.
【1. ベクトルの平行条件】
≪定数倍で調べるとき≫
となる実数
≪内積で調べるとき≫
【2. 3点が一直線上にあるための条件】 異なる3点
≪定数倍で調べるとき≫
(1.2)と同様に
【例1.1】2つのベクトル この連立方程式を解くと, だから したがって, 2つのベクトル 両辺を2乗すると ∠ 3点 だから この連立方程式を解くと, |
|
【3. ベクトルの垂直条件】
【例3.1】2つのベクトル ここで(1)により したがって, |
|
【4. ベクトルの分解(ベクトルの一次独立)】
この性質は,ベクトル方程式で表された直線の交点を求めるときによく使われます
【例4.1】三角形
直線
【例4.2】直線 交点 ここで この連立方程式を解くと よって
上記の問題を
から として解くと(4.2)の形で使ったことになります.要するに(4.1)と(4.2)は移項して左辺に集めるか,そのまま両辺を比較するかの違いで,内容的には同じものと考えてよい. |
|
【5. 平面ベクトルの成分表示】
【例5.1】
ベクトルの相等
ベクトルの和
ベクトルの差
ベクトルの実数倍
ベクトルの大きさ(長さ)
2つのベクトル |
|
【6. 2点を結ぶベクトルの成分表示】
※点の座標の書き方
【例6.1】なお,点の座標を表すときは 平面上に点 平面上に2点 ※各成分を,(終点の座標)−(始点の座標)で計算します. ベクトルの記号に引きずってられて,(始点の座標)−(終点の座標)としてしまう初歩的なミスを時々見かけますので注意しましょう. |
|
【2点を結ぶベクトルの大きさ】
※これらの公式は2点間の距離の公式と全く同じです.
【例6.3】(6.3) (6.4) ※感覚的なたとえ話:「厚化粧の二度塗り」は「何もない」のと同じ 平面上に点 平面上に2点 |
|
【7. ベクトルの内積】
【例7.1】≪矢印と角を使ったベクトル内積の定義≫ 2つのベクトル ≪成分使ったベクトル内積の計算≫
2つのベクトルのなす角は,始点をそろえてから測るので,右図のように
正三角形の内角は60°だから 【例7.2】 |
|
【8. ベクトルのなす角】
【例8.1】2つのベクトル だから |