現在地と前後の項目 *** 定積分 *** /定積分の基本/定積分の置換積分法1/定積分の置換積分法2/定積分の部分積分法/limΣ→定積分/limΣ(2)入試問題/Excelで定積分/多項式.分数.無理関数の定積分/無理関数の定積分/三角関数の定積分/絶対値.三角関数の定積分/定積分の漸化式/間接的に求める/定積分で定義される関数/ *** 面積 *** /閉曲線で囲まれた面積1/閉曲線で囲まれた面積2(媒介変数)/閉曲線で囲まれた面積3(媒介変数)/ *** 微分方程式 *** /変数分離形微分方程式/定数係数の2階線形微分方程式(同次形)/定数係数の2階線形微分方程式(非同次形)/ *** 体積,表面積 *** /体積,表面積/ *** 曲線の長さ *** /曲線の長さ/
■β∫α
![]()
被積分関数(積分記号の中にある関数)が
![]() の形をしている場合,三角関数の相互関係の公式 1−sin2θ=cos2θ を利用することにより,置換積分で解けます. すなわち,x=sinθとおくことにより, ![]() ![]() になり,次のように積分変数も変換すれば問題が解決します. ![]() ![]() ![]() ![]() =a ![]() =±acosθ(符号は選ぶ) になります.積分変数の変換は係数が変わるだけです. ![]() ![]() 右に続く→
|
→続き なお,次の形の定積分については,a2−x2=tとおく置換積分により,速攻で解くことができます. a∫0 x ![]()
a2−x2=tとおくと
a∫0
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() =− ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
a2−x2=tとおくと
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() =a2∫0 t− ![]() ![]() |
||||||||||||||||
【例1】
(解答)1∫0 ![]() x=sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() 積分変数は ![]() ![]() 三角関数の半角公式(2倍角公式)により cos2θ= ![]() ![]() I= ![]() = ![]() ![]() ![]() |
【例2】
(解答)2∫1 ![]() x=2sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() ![]() 積分変数は ![]() ![]() =2π−2∫π−6 (1+cos2θ)dθ =2[ θ+ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
||||||||||||||||
【例3】
(解答)3−2∫0 ![]() ![]() x=3sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() ![]() 積分変数は ![]() ![]() ![]() ![]() =π−6∫0 dθ =[ θ= ![]() |
【例4】
(解答)2∫0 2x ![]() 4−x2=tとおくと
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() =4∫0 t ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
次の定積分の値を求めてください.
※正しい選択肢の番号をクリックしてください.
なお,暗算ではできませんので,別途計算用紙と筆記用具が必要です. |
x=3sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() ![]() 積分変数は ![]() ![]() ![]() =9π−2∫− ![]() ![]() ![]()
=
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
||||||||||||||||
x=sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() 積分変数は ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() =π−6∫− ![]()
=[ θ=
![]() |
|||||||||||||||||
2−x2=tとおくと
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() =2∫1 t− ![]() ![]()
=2(
![]() |
|||||||||||||||||
【例5】
(解答)2∫1 ![]()
β∫α
2x−x2=1−(x−1)2だから![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2∫1 ![]() ![]()
以下の解説が分かりにくい場合は,一旦x−1=tとおいて,簡単な式に直してから,再度t=sinθの置換積分を行えばよいが,ある程度慣れてきたら,次のように一回の置換で行ってもよい.
x−1=sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() 積分変数は ![]() =π−2∫0 ( ![]() ![]() =[ ![]() ![]() ![]() |
3+2x−x2=4−(x−1)2だから
x−1=2sinθとおく.(次の区間を使うとcosθ≧0となる)
![]() ![]() = ![]() 積分変数は ![]() ![]() ![]() ![]()
=[ θ=
![]()
(参考)
a<bのとき,次の公式が成り立ちます. b∫a ![]() ![]() ![]() π( ![]() = ![]() ⇒この頁の例1,例2,問題1,例5の検算に使えます. |
次の形の不定積分(代入して差を求めれば定積分)は,高校の数学で「覚えるべきものと扱われていない」のが普通です.
・筆算で導くには途中経過がとても長くなる.
理数系の大学生で必要な場面があれば,
・覚えていればできるが,覚えていないと難しい. ・以上の結果,この種の問題を出題すると,数学的な考え方や計算力を問うよりも単なる暗記力を問う側面が強くなる.
「公式を見ながら使えればよい」
ぐらいの考え方でよいと思う.「コンピュータを使って計算できたらよい」 そのためには,
公式は覚えなくてもよいが,
は覚えておく必要がある.
「そういう公式がある」ということ
次の公式においてAは,負の数でもよいが,その場合は根号内が0以上になる区間でのみ積分が定義できる.A=0のときは,式の形が変わる(根号がはずれる)のでA≠0の場合の公式となっている.
∫
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() |
(公式を適用した場合)
b∫a ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() で求めた結果 ⇒
(別ルートで検算した場合)
b∫a ![]() 台形公式(100000分割)の場合 ⇒
(公式を適用した場合)
b∫a ![]() ![]() ![]() で求めた結果 ⇒
(別ルートで検算した場合)
b∫a ![]() ![]() 台形公式(100000分割)の場合 ⇒ |
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